やっぱり最初は,問題の箇所に手を当てたんだと思うんです。それがここぞというポイントに指を当て,尖ったものを当て,さらに奥にも到達させたいとなる。そこで針が用いられ,さらに長い針も欲しくなる。
次いで,問題の箇所と連動するポイントも認識されるようになる。例えば,歯痛には合谷とか。個々の発見は,意外と古くから有ったかも知れない。でも,それが体系付けられるのには,やや時間を要したのではないか。
人体の機能を認識するのに,五蔵と六府を持ち出した。
五蔵の異常には原穴に反応が現れ,それに処置することが即ち五蔵を癒やすことだとなる。原穴と五蔵を結ぶものは乃ち陰経脈となる。
六府のほうは,下合穴だろう。六府の異常には足の膝以下に反応が現れ,それに処置することが即ち六府を癒やすことだとなる。
下合穴と六府を結ぶものは乃ち陽経脈となったのか。そうはいかないようだ。手足の陽経脉は,身体を構成する肌肉を調整するものじゃないか。それはまあ,足の陽経脈は消化器系と関係し,手の陽経脈には耳とか歯とかいった,頭部の重要器官を担当させようとしたのかも知れぬが。
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