2012年8月26日日曜日

上古天真論はここらで

上古天真論の「帝曰:人年老而無子者,材力盡邪?將天數然也?」から先は,別の話で,男女の生殖能力の移り変わりです。女は七歳きざみで,男は八歳きざみ,だから女の方が早く得るけれども,早く失う。むかし,女のほうが長寿なのに,女子の天癸の数は七七で終って,男の八八より早いのは何故か,という問いが有ったけれど,これは生殖能力の話であって,寿命の話ではない。でも『太素』にはこの部分だけ有って(現存『太素』には缺けている部分が有るから,その範囲に於いて),巻第二の寿限の一部を為す。そりゃ誤解するよね。

この生殖能力の推移の話の後には,真人とか至人とか聖人とか賢人とかが,とんでもなく長生するという,いわば夢物語が有るけれど,これはまあ,興味が有ったら覗いてやってください。それこそ医学とは関わりの無い,お伽噺じみたものだと思う。ただ,それぞれがどうしてそんなに長命でありえたのかという彩りの言葉の中には,多少の参考価値は有るのかも。

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