2014年6月9日月曜日

陰陽経と臓腑

『霊枢』邪気蔵府病形第四の病棟に、
邪気が陽に中れば、三陽経が病み、
邪気が陰に中れば、府が病み、
蔵は何らかの原因で病む、
とある。

今更ながら、この下りの重要性に気づく。
端的に言えば、陽経(外側)と、府と、蔵は、それぞれ診断兼治療法が別々ということになる。

果して、陰経は蔵のもの陽経は府のもの、であろうかと改めて考えらせられる冒頭の段である。

2 件のコメント:

神麹斎 さんのコメント...

なかなか難しいところだと思うんだが,人間が生きている以上は肉体は有るわけで,その肉体はどうも筋状のものを束ねたものと認識されていたらしい。外側の我々が目にするところの陽と,それを裏打ちするところの陰。で,箱状のものとしての肉体が有り,内部にはそれを維持していくための資材の供給と廃物の処理のための府が有り,それらの全てを統括していく器官としての蔵が納まっている。つまるところ統括器官としての蔵とそれを操る陰経脈という発想が,一番画期的ではあったんだろうが,やっぱり一番アヤシいはずなのに,何だか一番こりかたまった金科玉条に成ってしまっている,ような……。

無考 さんのコメント...

陰経と蔵の関係は、切っても切れない仲と思われている。
実際そうなのかもしれない。
それに関する記載は充分すぎるほどある。
しかし、
そうじゃなく、実はこっちもあるよ、という行がないのも、反って不信でもある。
ちょっと偏屈かもしれない。

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